元気な赤ちゃんに出会うために知っておきたい 帝王切開のこと

帝王切開ナビロゴ

帝王切開Q&A

手術について
Q. 麻酔はどうするの?
A. 帝王切開では、麻酔科医の管理のもとで腰椎麻酔や硬膜外麻酔が多く行われています。いずれも下半身に効いているだけなので、帝王切開中でもお母さんの意識はあり、産声を聞けますし、対面することもできます。なお、状況によっては赤ちゃんを無事出産したのち、お母さんにはお薬で眠ってもらうこともあります。
腰椎麻酔(ようついますい)とは?
背骨と背骨の間から細い注射針でクモ膜下腔に麻酔薬を注入し、脊髄からでる神経を一時的にしびれさせる局所麻酔です。持続時間は2時間程度と短いので、手術が長引く場合は他の麻酔方法を併用します。赤ちゃんへの麻酔の影響も心配ありません。まれに帝王切開翌日から1週間の間に頭痛を感じることがありますが、多くはベッド上安静+輸液により時間の経過と共に回復し、後遺症を残すことはありません。
硬膜外麻酔(こうまくがいますい)とは?
脊椎の硬膜外腔にカテーテルを挿入し、麻酔薬を注入し神経を一時的にしびれさせる局所麻酔です。手術中でもカテーテルを介して麻酔薬の投与が可能なため、長時間の手術が可能です。術後2~3日の疼痛管理にそのまま使用することもできます。
出血や胎児機能不全で緊急帝王切開になるときはすぐに手術が開始できるように全身麻酔を行うことがあります。お母さんの意識がないため、赤ちゃんとの初対面は麻酔が覚めるまでおあずけとなります。麻酔の影響で頭痛や吐き気を感じる場合がありますので、気分が悪い時には看護師に伝えてください。また、個人差もありますが、帝王切開終了後はしばらく麻酔の効果が残るため、下半身に感覚がなく痛みを感じることはありません。 麻酔の効果が切れると傷の痛みや後陣痛などを感じるようになるので、我慢しないで医師や看護師に伝えて処置を受けてください。
« 前へ | 帝王切開Q&A TOP | 次へ »

帝王切開ナビTOP

帝王切開ナビ