予定帝王切開の主なケース
子宮筋腫は、子宮にできる良性の腫瘍(コブ)です。成人女性の10人に2人から4人くらいがもっているありふれた病気で、小さな子宮筋腫があっても経腟分娩で無事に出産できる場合がほとんどです。
しかし、筋腫の位置や大きさによって経腟分娩が不可能な場合もあります。
産道をふさぐような筋腫の場合は帝王切開がおこなわれます。
頚部筋腫の場合、小さなもの以外は帝王切開になります。
体部筋腫で帝王切開になるかどうかは、陣痛がおこったときに赤ちゃんの頭がどのくらい下がってくるかで判断します。
その際、もし体部の下の方に大きな筋腫がある場合は帝王切開の準備をしたうえで経過をみます。
筋腫は子宮のいたる所にできます。
まず、体部筋腫と頚部筋腫に分類します。次に子宮筋のどの位置にできるかによって図のように分類されます。
子宮筋腫は体部にできることが多く、頚部筋腫は5%くらいです。