先輩ママの体験談
さくらんぼさん(20代)
まさかの緊急帝王切開!!
2009年12月23日、緊急帝王切開で2,704グラムの女の子を出産しました。
流産を経て半年後、夢にまで見た妊娠。
赤ちゃんを産むのなら絶対に立ち会いやフリースタイルで出産のできる個人産院でと決めていた私は、まさかその1年後大きな病院にお世話になるとは想像もしていませんでした・・・
つわりもひどく、途中切迫早産にもなった妊娠期ではありましたが、赤ちゃんの成長は順調そのもので結局予定日が過ぎても陣痛もおしるしもなく、このままだと“出産は2010年かしら”なんて思いながらのほほんと過ごしていた40週4日になったばかりの夜中の2時にまさかの破水。
破水と同時におしるしと陣痛があったものの、なかなか軌道にのらず、子宮口も陣痛がきてからずっと4センチのまま・・・
産院に出向いたものの一度帰され、再度出向いたのはその日の午後4時半。“羊水ってこんなに入ってるんだ”と驚かされつつも破水は止まらず、どんどん羊水が流れ出て、陣痛の間隔もやっとのこと5分。でも子宮口は相変わらず・・・
そして午後5時、何か悪寒を感じ体温を測ってみたら何と39.4度。この熱の中での陣痛は本当に辛く、意識は朦朧・・・
陣痛促進剤なども一切使わないとのことに惹かれ選んだ産院であったので、“処置などは一切せずにこのまま自然に子宮口が開くのを待ちましょう”とのこと。
しかし、何かがおかしい。モニターに刻まれた赤ちゃんの心拍数が、陣痛が来る度に50にまで落ちていたのです。そして“これはおかしい”と言っているうちに羊水はどんどん濁っていき、ついには胎便までもが出てきてしまいました。
焦る先生に助産師さん・・・
これはもうここではどうすることもできないとのことで、緊急に救急車で大きな病院に搬送されることになりました。翌日の午前0時半の出来事です。
陣痛はますます強くなっていき間隔も3分。熱は一向に下がらず、もう何が何なのか全く理解できなくなっていました。病院に着き、手術室に入る頃には陣痛の間隔も1分を切っていました。
しかし今から促進剤を打っても自然分娩では間に合わないのはもちろん、どうやら心拍数が下がるのはへその緒が胎児にからまっているためとのことで、緊急帝王切開に・・・
熱は少し下がったものの38度後半・・・ 麻酔が効いてきていることさえも分からぬまま手術は1時間で終了。赤ちゃんが取り出された瞬間だけはハッキリと覚えていて、初めて聞く我が子の声に涙が溢れ出てきました。
しかし、新型インフルエンザに罹っているかもしれないとのことで、赤ちゃんとは2メートル先での対面。そしてその後も2日間は隔離状態で赤ちゃんには会えず本当にすごく辛かったです。
そんなこともあり、帝王切開での出産なんて夢にも思ってなかったことだったので壮絶な出産ではありましたが、ただひとつ言えることは、本当に無事で良かった。
最悪なことも考えた破水後丸24時間・・・
苦しい思いをさせちゃってごめんね。
本当にごめんね。
でも産まれてきてくれて本当にありがとう。無事にお腹の中で成長してくれて本当に本当にありがとう。
あの時“緊急で帝王切開しましょう”と判断してくれた先生、緊急で受け入れてくださった病院の皆さまに本当に感謝しています。
そして、産まれてきた長女は元気そのもので、今日も元気にミルクを飲み、今は隣ですやすやと夢の中です。
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