元気な赤ちゃんに出会うために知っておきたい 帝王切開のこと

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先輩ママの体験談

そらさん(30代)
胎盤早期剥離
3人目の予定日前日の就寝中に、大量の生暖かいものが出たので破水と思い確認したら、大出血。身近に早期胎盤剥離経験者がいて話を聞いていたので、早期剥離だと確信した。もう胎児は駄目だと思いながらも、おなかの張りが無いことへのわずかな期待と、最低限、他の2人の子供のために自分は生きなければという思いがあり、冷静に病院へ連絡。

病院でエコーを見ても胎児心拍はあり、おなかの張りもないということで普通分娩の方向で進むことに。その間にも出血は続き、12時間経過。もう一度エコーで確認すると、胎児仮死、心拍が微弱のため緊急帝王切開へ。それまでは、陣痛を促すために動くように言われていたのに、「歩かないように」と言われ、さらに、「泣いたら酸素が胎児へ行かなくなるので、冷静に腹式呼吸をするよ」に、と言われ、手術室へ。

下半身麻酔がよく効かず、全身麻酔へ切り替えて、無事に出産。胎盤は、背中側の半分以上がはがれていたため、エコー確認が難しかったらしい。12時間は、はがれなかった胎盤のおかげで赤ちゃんが生きていられた。

早期剥離の原因は妊娠中毒症などとも言われているが、私は一度も経過に異常は無かった。突発的におこる早期剥離は怖いし、つらい思いをした経験者も多いはずだ。これからを楽しみにしている妊婦には早期剥離を話したら不安が増すので、なかなか経験者は体験を話さない。話したくても妊婦を見ると涙が出て、"体の異変には気をつけて"と伝えることができずにいる人も。確かに、怖いし、不安にさせてしまうかもしれないけど、胎児・自分を守る為の知識と心構えを、と思い書き込ませてもらいました。

無事生まれた子供が話せるようになったときに、おなかの中で何してた?と聞くと、"紐があったから引っ張ったら、真っ暗になった"といわれました。臍の緒を引っ張ったために、出血したということかもしれませんが、命について家族みんなが考えさせられた早期剥離でした。

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